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これは僕がアムウェイのしつこい勧誘にあったときのリアルな体験談である。
その日、僕は2つの過ちを犯した。
1つ目はFacebookへの安易な投稿だった。
『今日と明日ヒマなんで、誰か一緒にご飯でも食べましょう♪』
3分もたたないうちに速攻でコメントがついた。
『暇ならうちに来ていいよ!昼ごはん作るから~』
…あ、アムウェイの人や。。
そして、僕は2つ目の過ちを犯した。
Facebookに「ヒマです」と宣言した手前、特に断る理由が思いつかず「ではお言葉に甘えてお邪魔します」と返事をしてしまったのだ。
ここからアムウェイのしつこい勧誘がはじまることを、その時の僕はまだ知らない。
いや、本当は知っていたのだけど断ることができなかったのだった。
【勧誘体験談1】アムウェイ一家のマンションに到着
僕をランチに誘ってくれたのは、アムウェイが日本に上陸した初期のころからアムウェイをやっているベテランだった。
奥様、旦那様、さらには息子までもががっつりアムウェイのディストリビューターをやっている、生粋の”アムウェイ一家”。
家も大きくて結構成功している(ように見える)。
知り合ったのは2か月ほど前、たまたま僕が顔を出した朝活で一度、奥様(マダム)と同席していた。
マダムは朝活の自己紹介のときにサラッと言いました。
「私、アムウェイやってんねん」
普通のネットワーカーたちは、その身分を隠して交流会などに参加することが多いのですが、さすがは成功者(っぽい人)。
堂々とアムウェイのディストリビューターであることを公言した。
そしてその日、僕は初めてマダムの家に招かれたのだ。
【勧誘体験談2】アムウェイのフライパンで作った料理で心の距離を縮める
やたらと電球と蛍光灯の数が多い、明るい部屋に置かれたテーブルに着くと、マダムが料理がつくったビーフシチューがでてくる。
※写真はイメージ
もちろん、アムウェイのフライパンを使って作ったもの。
ここから料理の説明とフライパンの説明が始まった。
僕はアムウェイの人と知ったうえで家に招かれたわけなので、向こうのアムウェイプッシュも容赦なし。苦笑
アムウェイの人たちは炭水化物とか砂糖とかをあまり食べない「糖質制限」というのを推奨しているため、その説明も受ける。
正体はよくわからないけど、食事の前に糖質の吸収を抑えるという粉末を薬みたいに飲むのだ。
僕の正面に座る旦那様が「君も飲みなよ」と粉末を差し出される。
そして「あ、ありがとうございます」と受け取る僕。(コミュ障)
こうして完全に相手のペースに飲み込まれていくのだった…
【勧誘体験談3】感情に訴えかける旦那様の成功ストーリー(約1時間)
アムウェイのフライパンで作ったビーフシチューの味は、ちょっと濃かったけどまぁまぁ美味しかった。
「ただ飯が食べれただけでもラッキーだった!」と思いたかったけど、そうは問屋がおろさない。
食事中は旦那様がアムウェイで財をなすまでの成功ストーリーを聞かされた。
『アムウェイと私』というタイトルでドキュメンタリーがつくれんじゃないかというくらい、美しいストーリー構成で、そして何より長かった。
きっと今日と同じように、同じようにビーフシチューをつくり、同じように話をする生活を何十年もしているのだろう。
そこで語られた成功ストーリーはざっくりいうと次のようなものだった。
- 社会人になって、大企業に就職した。
- そこそこ安定はしていたけれど、仕事はめちゃくちゃ忙しく、その割に給料は少なく不満が募っていった。
- ちなみに今の妻(マダム)とは会社で知り合って結婚した。
- 会社員としての生活が嫌になり、会社を辞めて自営業を始めた。
『せっかく大企業の会社員と結婚できたのに、いきなり不安定な生活になるかと思うとショックだった』とはマダムの言葉。
- 自営業で物販ビジネスを始めると、思いのほか儲かった。
- お金は儲かるけども、仕事がめちゃくちゃしんどい。休んだら収入がなくなってしまう。
- 将来のことについて考えていたら、知り合いに紹介されたのが当時日本にはいってきたばかりの『アムウェイ』だった。
- 最初はなんだか怪しいと思いながらも、説明を聞いていると、大きな可能性を感じた。
- いざやってみると、アムウェイの成長とともに自分の収入も増え、不労所得がはいってくるようになった。
- 今ではこうやって家でしゃべっていることが仕事なので楽ちん。アムウェイっていいよね!
・・・とこんな感じのストーリーだった。
会社員として働いている人にありがちな悩みに共感し、自営業者の苦しみにも共感し、そのうえでアムウェイの素晴らしさを語るという、シンプルながらも洗練されたストーリーだった。
アムウェイなんてさらさらやるつもりのない僕でさえ、ちょっといいな、と思ってしまったほどだ。
今までこのストーリーで何人のハンティングに成功してきたのだろうか…
【勧誘体験談4】理性に訴えかけるプレゼンテーション
旦那様の自慢話成功までのストーリーがひとしきり終わったら、話題は健康に関する内容に。
「あなたは食事には結構気を付けているの?」とマダム。
「え、まぁ、それなりには…」と僕。(コミュ障)
「糖質には気を付けたほうがいいよ」というやいなや、各食品のカロリーを記載した専門書がでてくる。
同時に紙とペンが取り出され、糖質がいかに危険かをといてくる。
これまた素晴らしいプレゼンテーションだった。
『糖質制限セミナー』とでも銘打てば、普通にお金がとれそうなクオリティ。
先ほどの成功ストーリーが感情に訴えかけるものであったとしたら、今度は論理的なプレゼンテーションで理性に訴えかけてくる。
話を聞けば聞くほど、「アムウェイの製品がほしくなる」というよりは、むしろ「アムウェイの製品を買わない理由が1つずつつぶされていく」という感じ。
これは確かに、最後までまともに説明をきくと勧誘を断りににくいなぁと思った。
これもまた何十回、何百回と同じように繰り返されたセールストークなのだろう。
そうと分かっていても、断るのを躊躇させるほどの説得力。
さすがはアムウェイ一筋で大きな家に住んでいるだけのことはある。
説明を聞き終わってから、ふと窓の外に目をやると、日が沈みかかっていた。
【勧誘体験談5】商品説明、そして開放へ…
糖質制限セミナーが終わると、ごく自然な流れで、「糖質制限に効く」アムウェイ製品の紹介がはじまった。
本当に自然な流れでどんどん話が進んでいく。
僕はかれこれ3時間ほど、「あ、はい」と「へぇ、そうなんですね」しか発言していない。(コミュ障)
全ての説明が終わると、ようやくそろそろお開きにしましょうか、という空気になった。
「やるの?やらないの?」というようなクロージングは特にない。
僕が露骨にやる気がなさそうな空気を読んでくれたのだろうか…
とにもかくにも、僕はアムウェイ一家の屋敷から解放された。
以上が僕のアムウェイ勧誘の体験談である。
よく「勧誘が怖い」などという意見を聞いたりするが、僕の場合、アムウェイを無理強いするような強引さは一切なかった。
ただただ、本当に見事なセールストークだった。
それにしても、アムウェイトークだけで4時間は結構きつい。
僕からできるアドバイスは1つだけ。
SNSに安易に「ヒマです」なんて投稿しないことだ。
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